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2015/10/02

KOO Tigersのスポンサー「KOO TV」がサービス終了。KOO TVってなんなの?


WCSに韓国代表として出場している「KOO Tigers」のメインスポンサー「KOO TV」が経営悪化により9月30日でサービスを終了しました。一応WCSまでは支援すると発表しましたがその後が不透明な状態です。多分このブログを読んでくださるみなさまはきっと「KOO TVってなんなの?」と思うと思いますので、今回はKOO TVは何なのか、何で崩れたのかを書いてみようかと思います。


#1 AfreecaTV, BJ, 星風船。

AfreecaTVと言うサイトがあります。Any FREE CAstingを略したこのサイト名はいつでもどこでも個人配信が出来るストリーミングサイトで、簡単に言うと「TwitchTV」や「ニコニコ生放送」みたいなサイトです。最近は日本サービスも開始したのでご存知の方もいると思います。
2006年からサービスを開始して今でも韓国最大級の配信サイトで、ここで直接配信する人を「BJ」と呼びます。そしてその配信を視聴する視聴者はこのサイトのキャッシュアイテムである「星風船」を寄付することができます。そしてBJはその星風船を現金化することが可能です。星風船1個は約10円の価値があって、人気のあるBJは一日数千個を一気にもらうこともあります。そのおかげで星風船と幾つかのスポンサーの支援でBJを専業とする人々もたくさん増えました。そして一部のBJはより効率的な管理のためBJ同士で連合する場合もありました。その連合の一つが今から語る「GE Entertainment」です。



#2 GE, HUYA, KOO。

LOL配信で大きな人気を得ていたBJ Runnerは数人のBJと手を組んで「GE Entertainment」(以下GE)と言うAfreeca BJ専用マネージメント会社を設立します。そして2014年11月、GEは中国のネット配信サイト「YYTV」に会社の持分の一部を売却して、社名を「HUYA Entertainment」と変更、同時にLOLチーム「HUYA Tigers」を結成します。しかし何故かLCK 2015 Springではチーム名を「GE Tigers」と変更して参加します。そして2015年春、GEは専用のネット配信フラットフォームを開設すると発表します。その直前GE所属のBJたちがAfreecaTVから次々とBANされます、中国のYYTVとの接続が確認されて、配信もAfreecaとYYTVで並行して行っていたのが確認されたのがその理由です。その後Koo TVがオープン、GE所属のBJたちはKoo TVに移動して配信を続けました。最初は「GE TV」にしようとしたんですがGEがすでに商標登録されたので「Koo TV」と社名を変更したらしいです(例えばゲーミングデバイス会社のLogitechが日本ではLogicoolになったのと同じ理由です)そのせいでGE Tigersは再びKOO Tigersとチーム名を変更してLCK Summerに参加します。

KOO TV設立後、韓国内の一番物価の高い江南のビルを借りてそこで所属BJ(Koo TVでは「MC」と命名)とKOO Tigersのメンバーが生活しました。一部の人は江南のビルを、しかも全層を借りたことで「裏に中国の資本があるらしい」と疑いましたがKOO側は「技術提携とLOLチーム運営費用に関する支援があっただけでKOO TVとは無関係」と否定しました。実際KOO TVのMCたちはAfreecaで稼いだ以上の給料を最初は貰ってたらしいです。



KOO Tigersが出演したOGNのTalk Show「True LOL Show」です。録画した場所がKOO TVの会社内部で、選手曰く「広すぎて練習中トイレ行くにはキックボードを乗ります」と言います。しかしKOO TVはこれが放送された数日後・・・。


#3 没落、虎たちの未来は・・・?

実はKoo TVはKOO Tigers以外にKOO Allkillersと言うHearthstoneチームを結成していました。しかし突然スポンサーの解約と、これからはKOOを外してAllkillersとして活動すると言うメンバーのツイートが公開されます、ほぼ同じ時期にKoo TV所属のMCたちが少し遅目の夏休みを持つと言うお知らせが出ます。しかし予定日が過ぎてもMCの復帰が少しずつ遅れる様子を見せると思いきゃ・・・突然Koo TVの内部告発者が登場して「現在Koo TVの財政状況は最悪」と晒します。簡単に言うとBJとして得た名声と貯めたお金で豪気満々始めたKoo TVだったが、まともな収入モデルもなく、進んだビジネスもオールストップ状態、MCたちは配信じゃなく働いて生計を維持しており、元GEだった最初メンバーは契約に縛られたせいで配信を続けているが働いてきた疲れのせいでまともな配信ができない。もちろんこの状態はAfreecaの頃を考えて自信満々過ぎたMCたちの傲慢も原因の一つであり、その中では借金が2千万円ほどあるMCもいるらしく、文字通り最悪の状況を晒しました。結局Koo TVは9月30日までサービスすると発表して現在ホームページは閉鎖されています。KOO Tigersへの支援は少なくともWCS終了までは続くと言いましたが、そのあとは何も決められたことがないので選手たちのメンタルが心配です。


ここで起こる可能性は3つ程あります。

1. 引退。最悪の形です。
2. メンバーが別々のチームへ移籍。韓国選手の海外移籍は去年から活発に行われました。アマチュアの選手まで連れてくる状況ですから韓国トップ3に入るチームメンバーを手に入れようとするのは当然でしょう。もちろんその為に今回のWCSでいい成績をとる必要があります。
3. チームごと引き取るスポンサーの登場、意外とあり得る話です。できるとしたら中国だと思います。韓国のLZ-IMや日本のImmortal 7th Heavenがその例です。ちょっと別の話なんですが、7th Heavenのコーチを務めていたJoyluck氏が7thチームに関して話したことがあります。


この動画の0:25 ~ 2:50の間の話ですが簡単に訳すと

最初は中国のQG(当時2部リーグ)のコーチを務めたが入った瞬間チームメンバーが喧嘩したり、仲が悪すぎて結局解散された。元々の契約条件が「海外での活動保障」だったのでQGのオーナー(24歳、財閥2世)が「いっそ日本に行って色々試すのはどうだい?」と提案して日本チームを買ってくれた、5LDKの2階家と3LDKのマンション2つと一緒に。

中国の資本力は侮れませんな・・・。本論に戻って、元々KOO TigersはKOO TV(当時はGE)と中国のYYTVによって結成されたチームなので他の中国資本が動く可能性もあると思います。もちろんKOO Tigersが今度のWCSでいい成績を取ることが前提となりますが。

とにかく、過ぎたことに悩んでも仕方ないからまずは目の前のWCSに集中して必ずいい成績を取ることを祈るしかないでしょう。

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